10月25日から27日までの香港出張。ミーティングが詰まっていてフリータイムはほとんどなかったものの、グルメもちゃんと楽しむことができました。
まず訪れたのが、香港といったら外せない(と思っている)飲茶のレストラン。香港の金融の中心街中環と上環の間にある「蓮香樓(Lien Heung Tea House)」。この店は、1925年創業の老舗で、素朴な味わいと庶民的な価格設定が人気の茶樓とのこと。たしかに昼時には現地の人で満席、席が空くのを狙ってテーブルの周りで待ち構える人が店内そこかしこに立ち、熱気で溢れていました。
店員のおばちゃんが出来たての点心をワゴンに乗せて運んで来て、気に入ったら選ぶシステムで、今回いただいたのは5品。中でも特に気に入ったのが、ウズラの卵が乗った焼売でした。卵の下の豚肉が、プリプリでジューシー。肉汁がたまりませんでした。噛むと口の中でプチっと身が弾ける海老餃子にも、大満足。
そして香港でもう一つ外せない(と思っている)のがシーフード。香港在住7ヶ月の大学の先輩に「喜記避風塘炒辣蟹(Hei Kee Fried Crab Experience Limited)」というレストランにご案内いただきました。
この店の名物が店名にもなっている、避風塘炒辣蟹で、これが絶品。ニンニク、ショウガ、豆豉、唐辛子を煎って作るスパイスを使って、直前まで生簀で動いていた大きな蟹を炒める豪快な料理です。スパイスの辛さと蟹の身の甘さが違和感なくマッチして、これまで口にしたことがないジャンルの旨さでした。
店のもう一つーのオススメ、シャコの胡椒炒めも、同様に素晴らしい味わいでした。幅5cm、長さ30cmはあろうかというシャコを、素揚げして、塩コショウ、山椒で味付けした料理で、身の中身の香ばしさ、素揚げしたことによる外側の香ばしさ、そして胡椒と山椒のアクセントが絶妙。これも自分の中で「味の新ジャンル開拓!」と思いました。いやいや、それにしてもこんな巨大なシャコ、食べたことがなかった。大味になるかと思いきや、身の甘さはそのままに、実に贅沢な食材です。
締めに食べた、蟹油炒麺も新しい味でした。蟹を揚げた油とニンニクで炒めた焼きそばで、ややクリスピーな細麺が実に香ばしい。もうこれとビールがあれば、十分です。
一人当たり予算の目安が10,000円と若干値は張りますが、十二分に価値のある、素晴らしい店です。次回の訪問時にも是非足を運びたい!(先輩、ごちそうさまでした。)
そして最後に、泊まったホテルがある湾仔のB級グルメ店、「再興焼臘飯店(Sham Tseng Chan Kee Roasted Goose)」。老舗のロースト店でチャーシューが絶品とのことで、焼豚飯をいただきました。何の愛想もないような姿で登場しますが、チャーシューを一切れ口に運ぶとびっくり。外側がパリッと、脂身部分はモッチリと、肉部分はしっとりとした食感。やや甘めの味付けが濃過ぎず薄過ぎず、中華にありがちな八角等ハーブの味も強過ぎず、バランスが極めて良いチャーシューでした。
……とここまで書いたら、結構食べたのだという事実を認識させられました。通りで腹が…もうすぐ健康診断なのに…。
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